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過労死ラインに達しない残業で労災認定

福島県福島市の菅野法務労務事務所の菅野です。

東京都立川市に本社を置くスーパーマーケットの店舗に勤務していた当時40代の男性社員が脳梗塞で死亡したのは、長時間労働などが原因として所轄の労働基準監督署が労災認定したとの報道がありました。

現在過労死ラインと言われる残業時間は、単月で100時間、複数月で平均80時間ですが、今回労働基準監督署が認定した残業時間は、最大で月96時間ほど。発症前2~6カ月の平均は最大で75時間53分で、残業時間は過労死ラインには達していませんでしたが、それでも労働基準監督署は過労死と労災認定したということです。

理由として、スーパー側のずさんな労働時間の管理にあったようで、その店舗ではタイムカードを正確に打刻させず、早出勤務や終業後の作業をさせていたということです。労働基準監督署は、これらの実態から、タイムカードにより把握した月平均75時間以外にも、残業時間があったとして、労災認定したようです。

過労死ラインについては、政府が法制化を進めている時間外労働の上限規制でも度々取り上げられていますが、繁忙期の上限がほぼそのライン(単月100時間未満、複数月平均80時間以下)ということで、反対意見もあったところです。

会社には労働時間の適正把握義務があり、長時間労働が原因で社員に健康被害(最悪の場合、過労死・過労自殺)が生じれば、会社側の責任は避けられません。

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